WORKTREND

【WORKTREND⓪】「働く」の新潮流を捉える新シリーズ始動

WORKTREND「働く」の新潮流を捉える

コロナ禍に見舞われた2020年度、日本社会や人々の生活は大きく変わり、特に働き方に関しては転換期を迎えたといえる。多くの企業は働き方の見直しを迫られ、半ば強制的にテレワークが普及した。固定的であった働き方と働く場所の急激な変化は、ワーカー(特にオフィスワーカー)の仕事以外も含む日常生活の過ごし方や生き方、価値観にまで影響を与え始めている。

こうした状況を受け、働き方とワークプレイスに関する情報発信を行ってきた当サイトでは、新シリーズ「WORKTREND(ワークトレンド)」を始動する。この新シリーズでは、ニューノーマルの「ワーク」にどのようなトレンドが生まれ、将来に向けてどのように変わっていくのか予測することを目的に、すでに表れている事象や各種データを踏まえて情報を発信していく。

複数要素が絡み合ってワークを変える

ザイマックス総研は2001年の設立以来、オフィスビルを中心とした不動産分野の調査研究に取り組み、当サイトでも働き方改革に伴うワークプレイスの変化、つまり不動産の使われ方にフォーカスをあてて情報発信を行ってきた。しかし、コロナ禍により漸進的であった変革のスピードが急加速した今、働き方の未来を俯瞰的に予測するには、場所や空間だけを注視していても不十分である。そこで、発信に際しては、「不動産」に加え「人」「組織」「グローバル」という、それぞれが密接に関わり合いながら将来にわたって「ワーク」を変えていくであろう4つのテーマを切り口とする。

たとえば、コロナ禍の働き方として象徴的なテレワークは、ワーカーの働く場所をオフィスから自宅や郊外などに解放し、フレキシブルな選択肢をもたらした。空間がフレキシブル化すると時間の使い方もフレキシブルになり、従来の9時5時発想では人を管理しきれなくなるため、人事制度やマネジメントといった組織のあり方も変わるだろう。副業・兼業やパラレルワークといった働き方は、空間・時間的な意味でのフレキシブルワークと相性がよいため今後普及する可能性が高いし、ジョブ型の導入に関する議論も活発化している。フレキシブルワークを下支えするテクノロジーへの投資もコロナ禍を機に急加速しており、今後はリモートコラボレーションやオートメーション技術、非接触技術、トラッキング技術といった新技術が、企業と個人の働き方を進化させ、ワークプレイスを様変わりさせるはずだ。また、組織や雇用のあり方はワーカー個人の生き方や価値観ーー住む場所や職業選択の価値基準、仕事と私生活の比重、家族観などーーにも多大な影響を及ぼすものであり、ワーカー一人ひとりのマインドが変わることがまた「ワーク」を変える原動力となっていく。

空間や時間、人や組織のフレキシビリティが高まるこうした潮流は、コロナ禍以前から欧米をはじめグローバルで先行しており、当サイトでも折に触れ紹介してきた。今後も海外のトレンドや事例を学ぶことは、日本の進むべき道を見通すうえで有益な示唆を与えてくれるだろう。「WORKTREND」ではシリーズを通して、企業にもワーカーにも有益な情報を発信していく。ぜひご注目いただきたい。

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