メインオフィスの快適性評価(2023年春)
- 企業へのアンケートで、入居中のメインオフィスの快適性レベルを、上図(*1)に基づいて0~6点の7段階で評価を聞きました。
*1 モントリオール大学Jacqueline Vischer博士が開発した環境快適性のピラミッドモデルを参考にザイマックス総研で作成。調査時には3段階の割合が均等な図を提示した。
- その結果、最高レベルの「心理的快適性」までを満たす「5点」または「6点」と回答した割合は合計19.2%に留まりました。ボリュームゾーンは「機能的快適性」までを満たす「3点」または「4点」(合計63.3%)でした。
- コロナ禍収束に伴い出社率が微増傾向にあるなか、オフィスの快適性は出社時の生産性やエンゲイジメントに影響を与えると考えられます。日本企業のオフィスにおける心理的快適性への関心不足は、海外の有識者からも指摘されており(*2)、今後は最低限の機能性や安全性だけでなく、より高次元の快適性が求められるようになるかもしれません。
*2 参考記事:「【WORKTREND㉖】グローバル:変曲点を迎えたワークプレイスの新潮流」
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