働き方に関する施策の利用率とニーズ

【1】働き方に関する施策の利用率とニーズ

働き方に関する施策の利用率とニーズ
  • *1 フレキシブルなレイアウト…フリーアドレス席、グループアドレス席、オープンなミーティングスペース、リフレッシュスペース、ABW、食堂・カフェスペース等
  • *2 サテライトオフィス…主に従業員の移動時間等を考慮してターミナル駅至近や郊外などに設置する、主たるオフィスと同様の環境を整えたオフィス
  • *3 他社とのシェア利用/自社の専用区画利用など、契約内容の別は問わない
  • *4 ワーケーション…旅行先などで働くことを意味する、ワーク(仕事)とバケーション(休暇)を組み合わせた造語

【2】テレワーク関連施策の利用率とニーズ

テレワーク関連施策の利用率とニーズ
  • *5 「スマートフォンやモバイルPC等により、どこでもメールやスケジュールがチェックできる仕組みの活用(モバイルワーク)」、「スマートフォンやモバイルPC等により、外出時でもオフィス同様のネットワーク環境で仕事ができる仕組みの活用(モバイルワーク)」、「モバイルワークができるように、スマートフォンやモバイルPC、タブレットなどのIT端末が会社から支給されている」を指す
  • *6 「在宅勤務制度」、「専門事業者等が提供するレンタルオフィス、シェアオフィス等の利用」、「勤務先が所有・賃借するサテライトオフィス等の利用」を指す
  • 【1】オフィスワーカーに、働き方に関する各施策について、現在実際に利用しているものと、現在の仕事や状況に関わらず利用したいと思うもの(ニーズ)を聞きました。利用率とニーズを比較すると、各項目でニーズが利用率を上回りました。特に、「フレックスタイム制度」や「在宅勤務制度」、「副業・兼業」は利用率とニーズの差が大きいことがわかりました。
  • 全体的に現在の利用率が高ければニーズも高い傾向にあることから、未導入の施策は利用方法や導入後のメリットがイメージしにくく、結果的にニーズが顕在化していない可能性が考えられます。例えば、「レンタルオフィス、シェアオフィス」などでニーズが低い結果となった要因として、まだ普及が進んでいないことが影響していると考えられます。
  • 【2】【1】の働き方に関する各施策の中から、モバイルワークに関する施策三つ(*5)とテレワークの場所に関する施策三つ(*6)を「テレワーク関連施策」として取り出して再集計しました。
  • テレワークのニーズは実施率より高く、52.9%でした。内訳をみると、「モバイルワーク」は現在の利用率とニーズに大きな差はありませんが、「テレワークの場所」は利用率が13.4%であるのに対してニーズは35.1%と、21.7ポイントの差(2.6倍)がありました。導入の実態は「モバイルワーク」と比較して「テレワークの場所」がかなり遅れをとっていますが、ニーズは「モバイルワーク」と同等であるといえます。

(出所)ザイマックス不動産総合研究所「首都圏オフィスワーカー調査 2019」(2019)

TOPへ戻る

関連記事

VIEWPOINT

職位ではなく業務に応じて選べるワークスペースが従業員のパフォーマンスを高める

ゲンスラー社「英国ワークプレイス調査2016」結果レポート

英国のオフィスワーカーを対象とした調査から、働く場所の選択肢を与えることが従業員の満足度や生産性、イノベーションのカギとなる可能性が示されました。

DATA

働き方および働く環境についての不満

オフィスワーカーを対象に行ったアンケートで、回答者の7割以上が働き方や働く場所に不満を感じていることがわかりました。具体的にはどのような不満でしょうか。