首都圏オフィスワーカーの通勤手段と通勤実態

通勤手段

  • 首都圏オフィスワーカーの各通勤手段別の割合をみると、「電車」は59.6%で、「電車を含む複数手段」を合わせると約80%となっています。鉄道ネットワークが充実している首都圏では、電車の利用率が圧倒的に高い傾向がみられました。

【図表1】首都圏オフィスワーカーの通勤手段(1)

(n=1,907)

*1自宅から自身が在籍するオフィスへの通勤手段について、「電車」「バス」「自動車」「自転車」「徒歩のみ」の5つの選択肢から1つを選択した場合はそれぞれ該当項目に、電車を含む複数を選択した場合は「電車を含む複数手段」に、上記該当しないものを「その他」に分類した。

通勤手段別の通勤実態

<通勤時間>

  • 電車を利用する人の片道平均通勤時間は50分以上。中でも、「電車を含む複数手段」の人は1時間以上を通勤に費やすことがわかりました。

<通勤ストレス>

  • 通勤時間が長い手段ほど、通勤ストレスも高い傾向がみられました。特に電車通勤は、通勤時間の長さに加え、首都圏の電車の高い混雑率などによって、通勤ストレスも高くなっていると考えられます。
  • 一方、徒歩と自転車で通勤している人は、平均通勤時間が短く、それに伴って通勤ストレスも少ない傾向がみられました。

【図表2】通勤手段別の平均通勤時間(2)

(n=1,907)

【図表3】通勤手段別の平均通勤ストレス(3)

(n=1,907)

*2回答者が通常使用している通勤手段(電車、バス、自動車、自転車、徒歩など)による、自宅から自身が在籍するオフィスへのドア・ツー・ドアの平均的な所要時間(片道)

*3通勤ストレスを0(最低)~10(最高)の11段階で聞いた値

通勤ストレスを緩和するための職住近接ニーズ

  • 通勤ストレスを緩和する手段の利用意向について聞いたところ、通勤ストレスを感じている人ほど、「自宅に近いサードプレイスオフィスに出勤する」方法を利用したい傾向があることがわかりました。
  • 特に、通勤時間が長くストレスが高い電車通勤者は、「利用したい」と「どちらかといえば利用したい」の合計が約60%と高い傾向がみられました。

【図表4】通勤ストレスを今より緩和する手段として、「自宅に近いサードプレイスオフィスに出勤する」方法を利用したいか。

(本調査)ザイマックス不動産総合研究所「通勤ストレスがワーカーの満足度に与える影響」(2019)

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DATA

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