中長期的なオフィス市場の方向性と課題に関する一考察~「オフィスピラミッド」にみる中小規模ビルの築古化問題~
『ARES不動産証券化ジャーナルvol.30』
(中山善夫 山方俊彦)
企業の生産活動に直結する重要な不動産であるオフィス。しかし、オフィス市場の抱える構造的な問題や課題についての議論はほとんどなされていない。そこで本稿では、オフィス市場の変化について、「オフィスビルのストック」「企業のオフィスニーズ・働き方」「ビルオーナー」の3つの側面から分析し、今後のオフィス市場における中長期的な課題として「中小規模ビルの築古化問題」に焦点を当てて考察した。
一章 エネルギー環境保全をとりまく状況(一部抜粋を掲載)
『施設におけるエネルギー環境保全マネジメントハンドブック2016』
(吉田淳)
地球環境問題の顕在化や、東日本大震災を契機とした電力需給の逼迫などにより、エネルギー問題への関心が高まる昨今の情勢下における、エネルギー消費とコストの状況や法規制、環境認証制度について解説した。日本ファシリティマネジメント協会(JFMA)のホームページの書籍・報告書のページで紹介されています。
変わる働き方とオフィス利用からみる将来のオフィス需要の方向性 ~大都市圏企業調査「働き方とオフィス利用アンケート」を中心に~
『ARES不動産証券化ジャーナルvol.29』
(中山善夫 石崎真弓)
近年、ICT(情報通信技術)の急速な発展により、企業でのモバイルワークの導入をはじめ、働き方のイノベーションが起こっている。本稿では、企業の働き方とオフィス利用の変化により、オフィス需要がどのような影響を受ける可能性があるかについて、ザイマックス総研で2015年に実施した大都市圏企業調査「働き方とオフィス利用に関するアンケート」の調査結果をもとに考察した。
新規賃料と継続賃料の両方を含む新しいオフィス賃料指数 ~ザイマックス支払賃料インデックスの紹介~
『ARES不動産証券化ジャーナルvol.28』
(中山善夫 大西順一郎)
現在の賃料指数のほとんどは、「新規賃料」を対象としており、収益の大部分を占める「継続賃料」が含まれていないため、不動産収益という観点からは十分な指標とはいえない。そこで、東京23区オフィスビルのテナント契約データを統計的に処理して「支払賃料インデックス」を新たに開発し、不動産収益の安定性について考察した。
中小規模オフィスビルストックの再生と環境認証
『IBEC機関誌 建築環境・省エネルギー情報 2015年11月』
(吉田淳)
CASBEE-不動産やDBJグリーンビルディング認証、SMBCサステイナブルビルディング評価、BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)評価を獲得しているザイマックス溜池山王ビルの事例を通じて、環境認証を活用した築古の中小ビルストック問題の解決について考察した。
ビルの「超」寿命化 東京貸ビル市場 いくら必要? 将来の修繕費
『不動産ソリューションBOOK』
(鎌田佳子)
ストック社会に移行した中、既存ビルを健全な状態で維持管理していくことが必要になってくる。築古化が進む中小ビルの修繕費は増加し、「東京23区の賃貸オフィスビルにおける維持管理に必要な修繕費の予測」から中長期的な視点での計画的な修繕の重要性について述べた。
オフィスビルのクラス分けに関する考察 ~京都大学加藤研究室との共同研究から~
『ARES不動産証券化ジャーナルvol.27』
(中山善夫 山方俊彦)
オフィスビルのクラス分けに使われる「A~Cクラス」という区分は、業界としての統一の基準がある訳ではなくい。そこで、京都大学加藤研究室と共同でオフィスビルの科学的なクラス分けに取組んだ。その成果や諸外国でのクラス分けの実情を紹介し、不動産分類のあり方や個別不動産を見る際の視点について言及した。
オフィス賃料変化のマイクロ構造 ~不動産(オフィスビル)収益の安定性を考察する~
『ARES不動産証券化ジャーナルvol.26』
(中山善夫 渡部円)
マーケット賃料水準を反映する新規賃料と、オフィスビルの収益性を反映する継続賃料と明確に区別した上で、テナント契約データを用いて契約更新や賃料改定、およびその要因を分析し、オフィスビル収益の安定性について考察した。
企業経営のための不動産戦略
『CREマネジメントハンドブック JAPAN2015』
(中山善夫)
不動産戦略は企業の重要な経営戦略のひとつであり、企業の中長期的な安定性、成長に影響を及ぼすと指摘し、中長期的なビジネス環境の変化に合わせて「借りる」「持つ」という選択肢をフレキシブルに考えることの重要性を述べた。日本ファシリティマネジメント協会(JFMA)のホームページの書籍・報告書のページで紹介されています。
CREとリスクマネジメント
『CREマネジメントハンドブック JAPAN2015』
(中山善夫 大西順一郎)
企業における不動産リスクマネジメントの重要性を、企業と不動産の関わり方やリスクの分野の観点から確認し、現状の課題および今後推進するための視点について考察した。日本ファシリティマネジメント協会(JFMA)のホームページの書籍・報告書のページで紹介されています。