オフィスマーケットレポート 東京 2017Q1

・今期(2017年3月期)の東京23区オフィスマーケットは、空室率の低下と成約賃料の上昇が継続している。しかし、空室率は3%台と需給のひっ迫感は強いものの、賃料の上昇は緩やかである。
・空室率は前期と比べ0.09ポイント下降して3.76%となった。空室増減量は、減少が27.6万坪、増加が25.8万坪と、空室の減少が増加を上回った。四半期ごとの空室在庫に対してどれだけ空室が減少したかを割合で示す空室消化率は右肩上がりで推移している。
・新規賃料の水準を示す新規成約賃料インデックスは108と前期と比べ1ポイント上昇した。また、新規賃料が上昇した物件の割合から下落した物件の割合を引いた成約賃料DIは+6とプラス圏で推移している。しかし、前期から今期は12ポイントと比較的大きく下落しており、今後の動向を注視したい。
・新規賃料と継続賃料の両方を含む支払賃料インデックスは88と前期と比べ2ポイント上昇した。
・平均フリーレント月数は2.6ヶ月と前期と比べ0.2ヶ月減少した。付与率は2ヶ月以上と6ヶ月以上で減少した。

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